like a little grebe

まず最初に言っておかなくてはいけないのは、「表現の自由は媒体を問わず尊重されなくてはならない」という大原則です。小説ならOK、漫画だとダメ、映画ならOK、ゲームだとダメということはそもそも間違いです。そこから考えましょう。

それから、『有害コミック』については興味もないし、むしろなくなってほしいとお考えの方にも、もう少し考えて頂きたいと思います。これは最近話題の、同性間の婚姻を巡るスピーチと同じロジックで考えることが可能です。「あなたにとって必要のない権利でも、切実にそれを求める人がいる」。

次の視点。一例として石原都知事は「ナボコフならいい。表現も綺麗なところがあるし」という発言をしました。ずいぶん前の筒井康隆の断筆宣言のときに浅田彰は「筒井のような二流の作家がタブーなき言語の聖域などというな」と発言。逆に小林よしのりは「筒井さんは何を書いてもいい」と擁護。

私はこの三者の発言のどれにも賛同しません。嘆かわしい思考水準だと思います。芸術的力量という曖昧な物差しをそれぞれに当てて、「この表現は自由」「これはなし」と決めることはできないのです。一流の作家ならOKという前提そのものが間違っています。

演劇の分野でもいろいろなことが起こりました。シュニツラーの『輪舞』、ヴェデキント『春のめざめ』など、二十年近くまともに上演されなかった戯曲があります。後年正当に評価された幾つかの名作の影には、知られずに消えていった作品が山のようにあるということです。もちろん作家も。

日本で起こった悲劇は、徳川幕府が女性の演じる歌舞伎を全て禁止してしまったことでしょう。国が乱れる、と幕府が感じるほどに大人気だった芸能がどんなものだったのか、我々はもう知ることができません。損害を被ったのは女性の歌舞伎役者たちだけではなく、数百年後の我々全員でもあるのです。

さて。ドストエフスキーの『悪霊』は50年ものあいだ、完全版の出版が叶いませんでした。少女を陵辱する場面があったからです。コミック規制を主張する人は、『悪霊』を十九世紀版に戻せ、ともいうべきです。やっていることは当時のロシアの役人と同じだということを、少なくとも自覚すべきです。

一流の小説家ならいいが無名の漫画家はだめだ、というロジックが通用しないのは、述べたとおり。媒体の性質や作者のレベルをもって、表現の自由に差をつけることは誰にもできないという原則を何度でも確認する必要がある。

唐沢なをき『電脳なをさん』の722号を見てみよう。ヒトラー似のへんなおじさんが「きんもーっ」の大号令のもと、都条例改正による表現規制を推進していく。ここで「きんもーっ」が出てくるのは正しい。青少年を守ろうといいながら、実は自分が気持ち悪がってるだけだろ、という批判だ。

「自分が気持ち悪いだけじゃないの?」という指摘をしたのは、私の知る限り唐沢なをきただ一人だ。そしてこれは実のところ、正鵠を得た重要な指摘なのではないだろうか。「気持ち悪い」→「一掃したい」→「(後付け)青少年にもきっと有害だよね!」というロジックで規制論が起こるのではないか?

だから、「実際の性犯罪を誘発しているか」の議論が無視されてしまう。「気持ち悪い」「青少年に悪影響を与えないはずがない」のほうが彼らにとって百万倍も大事だから。しかし、そこで立ち止まらなくてはならないのだ。本当に「有害」なのか。有害と無害の境界線を引くことはできるのか。

表現そのものに「有害性」はない、という内田樹氏の明確な指摘も参照されたい。 http://t.co/KkIrEW0W

チョムスキーのいうとおり、ヴォルテールは「自分にはヘドがでそうな思想であってもその表現の自由は徹底的に擁護する」と述べた。200年も前のことだ。不快で、広い共感を得られにくい表現こそを守っていくことが必要なのだ。青少年保護を楯に自分の清潔感を守ることをしてはいけない。

児童ポルノの単純所持禁止、についても疑問提示。例えば、全裸の少年少女たちが登場する寺山修司の短編映画をビデオで所持していたら逮捕されたりするんでしょうか? されないとしたら根拠はなんでしょう? 芸術作品とポルノ作品とは誰が区別してくれるのか。

表現の自由について、幾つかの指摘 - Togetter (via futashika)


さかなクンは中3の時、理科室で飼っていたカブトガニが「水槽が狭くてかわいそうだなあ」という理由で決まった時間に外に出してあげていたら、それを潮の満ち引きと誤認して産卵に至り、珍しい人工孵化の例となったというリアル獣の奏者。

ふぁぼったー / dozaezop : さかなクンは中3の時、理科室で飼っていたカブトガニが「水槽が狭くてかわいそうだなあ」という理由で決まった時間に外に出してあげていたら、それを潮の満ち引きと誤認して産卵に (via handa)


日本の原子力の歴史を網羅的に記述した文章が米国のPEC(Public Education Center)により公開された。 

United States Circumvented Laws To Help Japan Accumulate Tons of Plutonium

非常に中身が濃いので簡単に要約などできないが、この文章を読むと、日本の原子力発電と宇宙開発が「日本はいつでも核兵器を作ることができる」という「非核・核カード」を持つために押し進められたことが良く分かる。

私の目を引いた文章は何カ所もある。たとえば、

In October 1964, communist China stunned the world by detonating its first nuclear bomb. The world was caught by surprise, but nowhere were emotions as strong as in Japan. Three months later Japanese Prime Minister Eisaku Sato went to Washington for secret talks with President Lyndon Johnson. Sato gave LBJ an extraordinary ultimatum: if the United States did not guarantee Japan’s security against nuclear attack, Japan would develop a nuclear arsenal. The ultimatum forced LBJ to extend the U.S. “nuclear umbrella” over Japan. Ironically, this guarantee later enabled Sato to establish Japan’s Three Non-Nuclear Principles: to never own or produce nuclear weapons or allow them on Japanese territory. The policy won Sato the Nobel Prize for Peace. The Japanese public and the rest of the world never knew that these three principles were never fully enforced, and Sato allowed the secret nuclear weapons program to go on.

という部分。この文章によると、日本が米国の「核の傘下」に入ることになったのは、佐藤栄作がリンデン・ジョンソン大統領に「米国が日本を中国による核攻撃から守ると約束しない場合は、日本が自分で核兵器を作る」と脅したから。これによってノーベル平和賞を獲得したのだから、素晴らしい交渉力だ。

次の文章も興味深い。

By 1988, when the Senate ratified Kennedy’s U.S.-Japan Nuclear Agreement, Japan was one of only a few countries in the world that regarded plutonium as an asset, not a liability. The Soviets and Americans were trying to devise ways to store and secure vast quantities of this long-lived, radioactive element. In places like Germany and Italy, strong public protests compelled governments to store plutonium outside their own national borders.

冷戦も終わりに近づいた1988年ごろには、ソビエトも欧米諸国はどこも自国に溜め込んでしまったプルトニウムを「負の資産」と見ていたにも関わらず、1960年代に佐藤栄作が立てた国家戦略をひたすら押し進めていた日本だけがプルトニウムを「価値のある資産」と見なしていた、という話はなんとも言えずに皮肉だ。

その結果が、六ヶ所村の再処理工場であり、見果てぬ夢の「もんじゅ」なのだ。

結局のところ、日本が50以上の原発と大量のプルトニウムをバカみたいに抱え込んでしまった理由は、冷戦時代に佐藤栄作が立てた「『核兵器なしの核の抑止力』を持つために原発を作り、プルトニウムを備蓄する」という戦略を、ベルリンの壁が崩壊してからも20年以上も方向転換せずに、走り続けて来てしまったことにあるのだ。

本来ならば、トップに立つ政治家が「方向転換」を指示しなければならないのだが、ここ20年は政治家の影響力は落ちる一方で、本来の「舵取り」をする人がいないのが今の日本の一番の問題だ。

その結果、与えられた仕事を着々とこなすのは上手だが、ちゃぶ台をひっくり返すようなことは決して出来ない霞ヶ関の官僚が、1960年代に立てられた時代遅れの国家戦略を2012年の今になってもコツコツと実行しているから、原発を止めることもできなければ、使用済み核燃料の処理問題も先送りしたままで放置しているのだ。

Life is beautiful: 日本が50以上の原発と大量のプルトニウムを抱え込んでしまった本当の理由


東ドイツに電車が入り、ベルリンの駅に止まると東ドイツの官憲(シュタージな人もたくさんいたらしい)が乗り込んできて「君たちからパスポートを取 り上げる。君たちを追放する」と宣言して、パスポートを取り上げようとしたが、その必要はなかった。
東ドイツ国民はみんなパスポートを捨てるように投げつけたのである。もうお前なんて怖くないぞというように。

その光景を眺めていた西ドイツの護衛(この人も諜報機関の要員)は一人の40ほどのシュタージの人間が自分に近づいてくるのを見た。
その男の部下と思われる人たちは投げつけられたパスポートを拾っている。

シュタージの男は西ドイツの護衛の人間に近づくと言った。
「彼らをよろしくお願いします」丁寧に敬語に近い言葉でそうつぶやいたのだ。
なにを言われるか身構えていた西ドイツの護衛の人はしばらく意外な言葉になにも言えなかった。
シュタージの男は続けた。
「私はこれでも国民のために尽くしてきたつもりです。党の安定が国民の生活の向上になると信じてきました。けれども我々の力は及ばなかったようです。
我々はこの列車にのっている市民にも幸せになってほしかったのです。だが我々は嫌われてしまいました。我々の努力が足りなかったのでしょう。彼らにこの国 での生活よりも
よい生活をあたえてやってください。彼らにはその資格があるでしょう」
西ドイツの護衛は今まで敵対し続けてきた東ドイツ政府のこのシュタージの人間の率直な反省の言葉に嘘はないと感じた。
「わかりました。彼らによい生活をあたえると約束します。あなたもいつかこちら側にこられるといい」
と答えるとシュータジの男は、
「いえ。私には責任があります。最後までこの国を守らなくてはなりません。そちらにいくとしても最後の一人としていきますよ」
と答えた。

戦時中、戦場でほのぼのとした話@軍事板 シュタージと保安要員 (via hirai)

シュタージ=国家保安省

(via highlandvalley) (via petapeta) (via yaruo) (via feel-so)

2010-06-12

(via quote-over100notes-jp) (via tatsukii) (via peckori) (via tkashiwagi) (via nobby0-0) (via u-ichi) (via takeori)

(via kirisaki)


特に携帯非常食としてのものでは「茹でたジャガイモよりややましな程度」という味の条件が課せられた。これは、「美味であると非常時に必要になる前につい食べてしまい、本当に必要な時には食べてしまった後である」という事態を防ぐ為であった。

レーション - Wikipedia (via mooljot) (via hazime1373) (via ssbt) (via hsmt) (via s-hsmt) (via spankinggogo) (via konishiroku) (via udonchan) (via scarecrowbone) (via jinon) (via kudan) (via newroutine, mooljot-archive)

2010-08-16

(via quote-over100notes-jp) (via hikutuo) (via hellisinyourbrain) (via poochin) (via hyousuke) (via rairaiken424) (via hkdmz)


普通、他の国の剣は鋳造して成型→鍛造で完成だけど、
日本刀の手間のかかり方は尋常じゃない。

まず地金。
炭素量の少ない「柔らかい鋼」を背に「硬い鋼」を刃として組み合わせる。
だから切れ味は鋭いのに、折れにくい。

んで、鍛造。
槌で打って鋼を圧着し、形を整え、鍛造効果で硬度は増す。
でも背側の鋼は柔らかいから、砕けにくく、しなやか。
しかも脱酸効果もあって鋼の純度は上がる。

そして熱処理。
水焼入れするんだけど、
焼き入れ速度(鋼を冷ます速度)が速ければ速いほど、鋼は硬く・もろくなる。
だから刀身に泥を塗り、刃だけを露出させて焼き入れ。(刀の刃紋はこれで出来る)
当然刃先は硬くなるが、刀身は冷却速度が遅いのでしなやかさを保つ。

工学とか知らない人にとっちゃワケワカメかも知れんが、
この技術は成立年代的に考えてオーバーテクノロジーもいいとこ。
こんな武器が戦でのサブウェポンだったんだから、日本恐ろしい・・・。


34:ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ:2012/01/19(木) 12:57:28.54 ID:7VN59Bsl0
»33で書かれてるのは新刀と呼ばれる江戸時代になってからの製法で
オーバーテクノロジーと言われてる技術はそれ以前の古刀と言われるもので
製法が刀匠や土地によってバラバラで再現が不可能。最近の研究で
古刀にはカーボンナノチューブやチタンが含まれている事がわかったが製法は不明。

妖刀名刀軍刀のwktkする話きかせてよ:キニ速  気になる速報 (via handa)


ジューサーの中に金魚と水が入っていて、スイッチだけリモコンで、観客の側に置かれる。観客は誰もがそのスイッチを押すことができるようになっていて、「いつでも金魚を殺せる」という、その感覚が展示になっていた。

この展示で、実際にボタンを押せた人はたぶんいないのだろうけれど、これをたとえば、ジューサーに入れた金魚をインターネットで公開して、ネットの向こう側にいる誰もが、匿名のままそのボタンをクリックできるようにしておくと、誰かがボタンを押してしまう。多数決ルールを導入して、「ボタンを押した人が累計で10人を超えたら、ジューサーの電源が入ります」という看板を出しておくと、ボタンが押される閾値はますます下がる。

匿名ルールを廃して、たとえばTwitter のような、押した人をある程度トレースできるメディアで展示を公開しても、状況はそんなに変わらない。IDの追跡が可能になってしまうと、今度は逆に、あえて押してみせることを、一種の表現として利用しようという人が出てくるだろうから、金魚の命運は、やっぱり危ういままになってしまう。

恐らくはたぶん、「ボタンは誰でも押せます。累計で10人の人がボタンを押すとジューサーが回ります。その代わり、10人のうち1人だけ、押した人の氏名が公開されます」という但し書きが、金魚の生存確率を高めてくれる。

売名目的の人にしてみれば、自分の名前が公開されない可能性があるならば、自分の行為が無駄に終わってしまうリスクがあるし、怖いもの見たさの人は、「10人のうち1人」という理不尽さがためらいを生んで、やっぱりボタンは押せないだろうから。

完全匿名も、完全公開も、「完全」が、ルールに対する過度な信頼を生んで、常識の垣根を踏み越えて、ぎりぎりまでやる人たちを生み出す。確率論的な理不尽さを持ち込むと、ルールはもう、誰からも信用されなくなる。ルールに対する不信が自制を生んで、自制は落としどころとしての常識を生み出していく。

理不尽にやると上手くいく - レジデント初期研修用資料 (via rairaiken424)

(Source: k32ru)


 ところが一方でこんな話がある。ある男が遭難した。氷砂糖が一袋だけ残っていたので、のどの乾きや空腹を氷砂糖で癒していたが、五日目に発見された時は目もろくに見えない半死半生の状態だった。ビタミン欠乏症やその他の栄養失調だったという。つまり、砂糖は消化する時に多量のビタミンやミネラルを消耗するので、砂糖ばかり取っていると数日で体中のビタミンやミネラルを使い果たし、脂肪やたんぱく質を使わずに死んでしまうらしい。

登山栄養学/糖質 (via jesuisunechatte)


251 名前:なごみ[sage] 投稿日:2011/10/04(火) 10:54:18.12 ID:Gg64eB3W0
亀レスだが、オタク学者の命名に内臓が左右逆になる遺伝子の「サウザー遺伝子」もあるな。
名前の由来はもちろん、愛ゆえに…

253 名前:なご[sage] 投稿日:2011/10/04(火) 12:56:24.17 ID:gnlwvYgU0
»251
ええ、マジ??

254 名前:なごみ[sage] 投稿日:2011/10/04(火) 20:53:18.19 ID:z6JGlOji0
»253
敵役、聖帝サウザーが内臓逆位のため、通常の北斗神拳による攻撃が効かず主人公のケンシロウが苦戦する。
なお、東京理科大学の松野健治助教授の研究室で内蔵逆位のハエが見つかった際、
その遺伝子をこのキャラクターに因んで「サウザー遺伝子」と命名している。
(Wikipedia「内臓逆位」より)

マジだったー!

コピペ運動会 - No.32548 学者にオタクがあわさると (via jun26)